離婚・男女問題に取り組む弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちら)です。
入社して2~3年目の女性社員が、上司の男性社員と不倫関係になりました。
入社して2~3年目の女性社員が、上司の男性社員と不倫関係になりました。
そして、夫のガードが甘いことなどにより、不倫が奥さんに知られてしまうことがあります。
夫は、自分の不倫はばれていないとおもっていますが、妻は気づいているのです。
そして、妻は夫の不倫の証拠をある程度確保した後に、夫と不倫相手の女性に対して追求することになります。
では、不倫相手の女性はどう対応したら良いでしょうか。
最後までお付き合い下さい。
突然、不倫相手の男性の奥さんの弁護士から書面が届きました。
不倫を理由に、慰謝料請求するという内容です。
どうしたらよいでしょうか?
不倫の場合、すぐに解決しないことがままあります。
ある程度時間をかけて、落ち着いて丁寧に対応していくことが必要です。
なぜ、職場で不倫をするのか
入社をして月日が浅い場合、まだ給料が多くはありません。
このような時、上司から食事に誘われて一緒に食事などをしていくうちに、深い関係となることがあります。
ときには、お金をもらったり、仕事を教えてくれたりもするので、頼もしく感じるようです。
新入社員ではない場合には、同僚の男性と仕事をしているときに助けてもらうなどしていくうちに、深い関係になるようです。
いずれにせよ、男性が原因ではあります。
妻の行動と気持ち
妻は、どうするか悩むでしょう。
子どもがいれば、なおさら悩みます。
離婚をするべきかどうかなどについて、悩みます。
夫が不倫を否定して妻とよりを戻したくないと言った場合
妻が意を決して夫に対して不倫の事実を突きつけて追求しても、夫が不倫を否定する場合があります。
この場合、妻は離婚を決意することがあります。
そして、妻は夫と別居し、夫と不倫相手の女性に対して、容赦なく慰謝料請求等をするでしょう。
夫が不倫を認めて妻とよりを戻したいと言った場合
一方、夫が不倫を認めて、離婚をしたくないと妻に述べた場合です。
夫婦関係は深く傷ついて、夫婦間の修復には長い時間がかかるでしょう。
妻としては、夫と離婚しないことにしても、夫と不倫相手の女性が早く別れて欲しいと願うでしょう。
そこで、妻は夫の不倫相手の女性に対して、夫との不倫について追求をすることになります。
ただ、妻としては、不倫相手の女性から慰謝料をとるというよりは、夫と別れてくれたらそれで良いと考えている人もままおります。
不倫相手の女性はどう対応するべきか
どうしたらよいでしょうか?
食事も喉を通らず、毎日、泣いております。
時間はかかりますが、誠実に対応していくことです。
奥さんの要求に対して、きちんと対応することです。
置かれた状況によっても、対応の仕方が異なります。
基本は、焦らないで誠実に対応するべきです。
慰謝料を支払う、謝罪をする、親を連れて謝罪をする、夫と別れるなどです。
弁護士の活用のしどころ
妻は、不倫について激しく問い質してくるでしょう。
ですので、自分1人だけだと対応しきれない場合がままあります。
また、妻に弁護士がついている場合も厄介です。
弁護士によっては、妻に同調して、ヒートアップする弁護士がおります。
無理な要求や、違法不当な行為をする弁護士もおります。
ですので、まずは弁護士に相談をしてみるのが良いでしょう。
夫と別れる
夫と別れることは、比較的簡単でしょう。
ただ、同じ職場で働いていることや、お金のことなどから、夫をあまり刺激したくないでしょう。
そこで、夫に対しては、表向きは別れることを言わないで当面は接することになります。
謝罪をする
とても大事なことです。
謝罪する場合、きちんと手紙にしたためて送りましょう。
不倫をみとめず、奥さんを攻撃する女性もいらっしゃいます。
謝罪をするということは、不倫を認めて自分の非を認めることです。
勇気がいることです。
弁護士の活用のしどころ
謝罪をするということは、不倫を認めることですから、慰謝料を請求されるリスクがあります。
弁護士に相談をして、謝罪をした方がよい場面かを判断してもらいましょう。
謝罪をする場合は、どういう方法で謝罪をした方が良いのかも相談してみましょう。
親を連れての直接の謝罪
親を連れて謝罪を求める人もいます。
しかし、親には知られたくないというのが通常です。
また、本来は、妻と不倫相手の女性は直接会わない方が良いです。
奥さんに弁護士がついている場合、親を連れてくれば訴訟はしないと言ってくる弁護士がいます。
ただ、あまり信用はできません。
弁護士の活用のしどころ
弁護士が一緒に同行します。
直接会うとなると、妻が感情的に話をしてくる場合があります。
弁護士に守ってもらいましょう。
また、謝罪の場でどういう流れて話を進めていくのか、前もって弁護士と打合せをしましょう。
職場を辞めるように言われたら?
夫と同じ職場に働いていることは耐えられないとして、職場を辞めるように要求してくる場合もあります。
奥さんに弁護士がついている場合、弁護士が奥さんに同調してヒートアップして、すぐに職場を辞めないと訴えるぞと言ってくる弁護士もいます。
職場を辞めることは死活問題です。
辞めないためには、謝罪した方が良いのか、慰謝料をある程度は払った方が良いかなどを検討するべきです。
もしくは、部署替えや勤務地を変えるなどができるならば、検討するべきでしょう。
弁護士の活用のしどころ
職場を辞めることがないよう、弁護士に知恵を絞ってもらいましょう。
弁護士が代理人として奥さん側と粘り強く交渉することが大切です。
妻が職場に不倫の事実を伝えたら?
奥さんが夫と不倫相手の不倫が許せないとして、職場の上司に不倫の事実を伝えることがあります。
この場合は、誠実に職場の上司などに対応しましょう。
会社のお金を横領などして職場に損害を与えるなどしたわけではありません。
仮に不倫をしたとしても、会社は仕事を一生懸命頑張れといって守ってくれるはずです。
妻が親に電話をかけてきたら?
不倫を止めさせたい場合、不倫相手の親の電話を調べてかけてくることがあります。
親には、冷静になるよう伝え、もう大人なので大丈夫と伝えましょう。
また、電話がかかってきても応対しないようにも伝えましょう。
親に電話をかけてきたからといって、奥さんに対して慰謝料を請求するかどうかは慎重に判断しましょう。
弁護士の活用のしどころ
弁護士を通して抗議しましょう。
慰謝料について
慰謝料を支払うこともままあります。
ただ、入社してまだ間もない女性の場合、まだお金がないことも妻は知っております。
そこで、高額の慰謝料の支払いを請求されても、妥当な金額に落ち着くことが多いです。
弁護士の活用のしどころ
弁護士に、慰謝料の支払をするのか、支払う場合はいくら支払うかなどを交渉してもらいましょう。
弁護士の交渉の仕方で、ずいぶんと慰謝料の金額が変わってきます。
夫との関係を絶ったのに妻から直接携帯電話に連絡がくる場合は?
妻に不倫が発覚後、夫との関係を絶ったのに、妻から連絡がくることがあります。
妻は、未だに不倫を疑っており、携帯電話で直接連絡をしてくることがあります。
どのように対応するべきかは、状況によりけりです。
弁護士の活用のしどころ
弁護士に、どう妻に対して対応したら良いか尋ねましょう。
携帯電話に出て良いのか、出ない場合はどのようにすると角が立たずに済むかなどアドバイスをもらいましょう。
最後に
不倫は、単なる金銭問題ではなく、お互いの愛憎などが絡みます。
そのため、単純に割り切れるものではありません。
解決までにかなりの時間がかかります。
ただ、あせらず慎重に誠意をもって対応すれば、大丈夫です。
弁護士にまず悩みや苦しみをすべて吐き出してみて下さい。