日本でまじめに勉学に励む中国人留学生をサポートする弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちら)です。
中国人留学生が、トラブルに巻き込まれる場合があります。
例えばですが、京都の産寧坂の清水三年坂美術館で美術鑑賞をしていた時に、いきなり見知らぬ中国人から
「俺の悪口を言っただろう!」
「美人だからといって何でも言っていいもんじゃないんだぞ!」
と、中国語で因縁を付けられる場合があります。
そして、いきなり殴られることが起こりえます。
茫然としていたところ、男は目の前から立ち去ってしまいました。
すぐに「110番」に電話する
殴ったりたたいたりすることは、犯罪です。
この場合、すぐに「110番」に電話をしましょう。
そして、警察官に事情を説明しましょう。
警察官は、すぐにあなたのいるところにかけつけてくれます。
そして、警察は、美術館の中やその周辺にいる男を捜し出して、逮捕するでしょう。
もし警察への電話のかけ方が分からなかったら?
美術館のスタッフさんに聞いてみましょう。
電話のかけ方を教えてくれるはずです。「110番」のかけ方を尋ねましょう。
きっと、親切に教えてくれるはずです。
もしくは、近くにいる他の鑑賞者でも良いです。
日本人は親切です。
きっと、親切に教えてくれます。
110番しないで、お店をでて近くの交番に行くとどうなるか?
110番をしないで、美術館を出た後に坂を下って交番に行き、被害を訴えたとします。
この場合、どうなるでしょうか?
交番にいる警察官は、男に叩かれた、被害にあったという話は聞いてくれます。
でも、話を聞くだけで、おそらくなにもしてくれないでしょう。
警察官と美術館に戻っても、男はいないかもしれません。
すでに男は美術館を立ち去って、他の観光客にまぎれて所在が分からないかもしれません。
警察官は、他の観光客の対応で忙しくて、そもそも美術館に一緒に行ってくれないかもしれません。
美術館の中で男に叩かれたら、すぐに110番することです。
110番して、警察官にきてもらうことです。
その場を離れるかとどまるかはケースバイケースです。
真夜中の暗い夜道で、いきなり見ず知らずの男から殴られたら、危険なのでその場を離れて逃げるのはありですね。
一方、お店の中で他の人達がいるなら、その場で110番をして警察官に来てもらう方がいいでしょう。
殴ってきた男を警察に捕まえて欲しい場合は?〜弁護士に警察署に同行してもらいましょう〜
事件から1日か2日して、事件のことが思い出されて悔しくて悔しくて仕方が無い、犯人を捕まえて欲しい!と思いますよね。
この場合、弁護士に相談しましょう。
そして、一緒に警察署に同行してもらい、被害届をだすのを手伝ってもらいましょう。
弁護士が一緒だと、警察署の刑事さんも、むげに断ったりしません。
刑事さんは、被害の話をきき、被害届を受理します。
そして、後日、被害現場に赴いて状況を確認したり、近くに防犯カメラがあれば内容を確認するでしょう。
最後に〜なにか事件にあったらすぐに110番!〜
なにか事件にあったら、すぐに110番をしましょう。
電話を「1」→「1」→「0」の順番に押すのです。
そして、警察につながったら、場所を伝えて、自分の名前と電話番号を伝えて、すぐにきてくださいと伝えましょう。
もし、慌てたりして110番をし忘れても、後日、弁護士が犯人逮捕のためにサポートします。
遠慮無く弁護士にも相談して下さい。