弁護士の水谷です。
以前、いわた書店の1万円選書に当選しました。
そして、選書の1つとしてガラパゴス(上)(下)(相場英雄)を選んでいただきました。
普段、僕が手に取って読まないような小説です。
自分は何でも読む雑食なのですが、偏食傾向にあり、読まない分野の本もいろいろとあるのです。
本棚のなかにしばらく眠っていました。
しかし、文庫本サイズで持ち運びしやすいので、電車の移動の途中などに読んでみたいと思いました。
そして、電車の中等で、少しずつ読みました。
ガラパゴスのストーリー
ガラパゴスは、上下巻あります。
それなりに、長い小説です。
あらすじは、次のとおりです。
刑事が、自殺とされていた過去の事件について疑問に思い、再捜査をして、犯人にたどり着く、というストーリーです。
読んだ感想
刑事は、亡くなられた人の手がかりをえるために、全国あちこちに出張にいきます。
そして、現地の人と会って話し、現地のおいしい食事を食べます。
僕は、旅行やあちこちの場所に行くことが好きです。
B級グルメなどを食べるのも好きです。
読んでいて、自分がその場所に行った気持ちになりましたし、おいしい食事も知ることができました。
読んでいくと、段々と犯人に迫っていきます。
事実が少しずつ明らかになっていきます。
読んでいて、ワクワクしてきます。
警察組織のこと、自動車業界のことなどが、精緻に書かれています。
読んでいて、自分の知らないことが多く、勉強になります。
登場人物が、沢山でてきます。
複数の刑事、被害者の同僚達、被害者の故郷の人達、自動車業界の人達、犯人達です。
昔、司法修習生のとき、民事裁判修習で、指導の部長裁判官が、「全て体験することはできない。想像することが大切だ。」という趣旨のことをおっしゃっていました。
ガラパゴスは、様々な人達の立場を疑似体験することができます。想像力を豊かにしてくれます。
最後に
ガラパゴスですが、普段は自分があまり読まないジャンルの本です。
でも、面白かった。ためになりました。
ガラパゴスのようなジャンルの本をまた読みたいな、作者の相場英雄氏のその他の本をもっと読みたいなと思いました。