相続により不動産を取得して共有となったが、遠方に住む共有者が不動産を売却するときの注意点について

相続のトラブル解決に取り組む弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちら)です。

悩みを抱えた相談者
相談者

東京にある土地建物を他の相続人と相続しました。不動産を共有しております。
相続人の1人がその不動産を管理しています。
東京の不動産業者から、度々不動産を購入したいという連絡を受けております。
一方、不動産を管理している相続人からも、不動産は価値があまりないので、安い価格で購入したいと言ってきております。
どうしたものでしょうか??

弁護士の水谷真実の写真です
弁護士水谷

悩ましいですね。
考えてみましょう。

相続により、不動産を数人の相続人が相続することがあります。
この場合、相続人が全国に散らばっており、そこで、不動産の近くに住む相続人の1人が不動産を事実上管理することがあります。

そのため、全国に散らばっている他の共有者達は、不動産の管理状況がよく分からず、不動産の価値もよく分からないことがあります。

このような状況下で、不動産の所在地の不動産業者が不動産の購入をもちかけ、また、不動産を管理する相続人の1人が、不動産は安い金額にしかならないと言って安い金額で購入をもちかけてくることがあります。

不動産業者により不動産価格の査定は大きく異なる場合がある

不動産業者に連絡をすれば、不動産の査定をしてくれます。

ただ、不動産業者により、査定の金額が大きく変わる場合があります。
また、大部分の不動産業者が低い金額を査定してきても、ある不動産業者はとても高い査定金額を出してくる場合があります。

しょんぼりしている相談者
相談者

自分は不動産のある場所から遠方に住んでいます。
遠方なので、不動産業者とうまく意思疎通などができず、低い金額で査定されそうですね。

弁護士の水谷真実の写真です
弁護士水谷

そうですね。遠方に住んでいると、なかなか難しい側面はありますね。

弁護士の活用のしどころ

弁護士なら、日頃、不動産の査定などを不動産業者さんに依頼することはよくあります。

そこで、弁護士に依頼をすれば、不動産の状況に精通して、不動産を高く購入してくれる顧客を有している不動産業者に査定をだすことができます。

ある不動産業者は、不動産を400万円ならば購入しますと提案してきます。
ところが、別の不動産業者は、3000万円で売れますよとアドバイスしてくることがあります。

最後に

不動産の査定や売却は、焦らずに慎重に行うと良いですね。

東京の不動産の場合、不動産業者さんの着眼点や有している顧客により、大きく不動産の査定が異なってくることがあります。
想像していたよりも、高値で売却できる場合がままあります。

そこで、不動産を売却する場合は、よく考えて、複数の不動産業者さんの話を聞きましょう。

まこと法律事務所

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この記事を書いた人

弁護士水谷真実

弁護士水谷真実

東京の新宿駅の近くの新大久保で、弁護士事務所開業。弁護士10年目を超えました。離婚事件、一般民事事件、新大久保近辺に住む方々の事件、外国人の事件。ブログは主に離婚や男女問題について書きます。
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