離婚・男女問題に取り組む弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちら)です。
子どもがまだ小さい場合に、直接の面会交流をする場合についてです。
離婚調停中ですと、子どもと一緒にいる母親は、なかなか夫と子どもを直接会わせることを望みません。
写真等の間接交流すら拒否する妻もいます。
一方、子どもの親権を巡って対立している中で、夫のために子どもを会わせる妻もいます。
では、最初の面会交流において、どういうことに意識したら良いでしょうか?
最初の面会交流の目的
夫が意識することは?
今後、継続して面会交流を実現するために、妻に対して真摯に接する必要があります。
妻は、夫が子どもや妻に対してどう接するかしっかりとみています。
妻が今後安心して夫と面会交流できるように配慮する必要があります。
そこで、妻側がなにか面会交流に条件を出してきたら、誠実に守ることです。
弁護士の活用のしどころ
弁護士と相談して、どうすれば今後円滑に面会交流を続けることができるか、アドバイスをもらいましょう。
妻が意識することは?
夫が子どもや妻に対して、どう接するかしっかりと観察しましょう。
また、子どもと夫のために、夫が子どもとストレス無く接する環境を整えることも大事です。
最初で通常は不安でしょうから、警察署内のロビーのソファーなどで会うことも考えられます。
しかし、警察署内だと、夫は周りの目を気にして子どもと十分に接することができません。
また、夫の敵対心をあおりかねません。
第三者機関を通じて会うこともできますが、事前の面接や費用がかかります。
弁護士の活用のしどころ
そこで、弁護士の事務所で直接の面会交流をすることができます。
弁護士の事務所ですから、事前に机や椅子の配置ができます。
面会交流が終わった後も、弁護士事務所で面会交流の状況や今後について弁護士と打合せをすることができます。
子どもとの面会交流の場において
夫が意識すること
妻が夫に対して居場所をあかしていない場合、夫は子どもに居場所について聞くことは絶対止めましょう。
妻側がなにか条件を出している場合は、誠実に守りましょう。
妻が意識すること
小さな子どもの場合は、子どもにストレスを与えないために、短い時間の面会交流としましょう。
15分ぐらいなど時間を区切って会うと良いでしょう。
また、後々トラブルとならないように、面会交流の場を動画で撮影することと良いでしょう。
面会交流直後
夫が意識すること
面会交流について妻に対してお礼を伝えましょう。
妻が意識すること
夫は子どものためにおもちゃなどいろいろ持参してくることがままあります。
もし、夫側に住所をあかしていない場合は、当然、いただいた持ち物をチェックすることになります。
盗聴器やGPSなどがはいっていることがままあるからです。