離婚・男女トラブルの問題の解決に取り組む、弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちら)です。
妻の様子がおかしくて、夫が家にカメラを置いた結果、妻が宅配便屋さんと不倫をしていることが判明することがあります。
妻が宅配便屋さんと不倫をしていることが分かった場合、夫は相当なショックだと思います。
この場合、夫としてどのような対処方法があるか、書きます。
損害賠償(慰謝料)の請求をする
私はサラリーマンで、妻は専業主婦です。妻の様子がおかしいので、家にカメラを設置したところ、妻が宅配便屋さんと不倫していることが発覚しました。
ショックです。許せない。不倫相手の宅配便屋さんをなんとかしたい。どうしたらいいでしょうか。
このような場合、不倫をした宅配便屋さんに対して、慰謝料を請求することが考えられます。
交渉次第で、金額がかわります。勤務先の宅配便会社にはふせる代わりに、慰謝料を多くもらうことも考えられます。
また、宅配便の配達を通じて知り合って不倫をしたので、宅配便屋さんが勤める宅配便会社に対して損害賠償請求をすることも考えられます。
- 不倫相手(宅配便屋)
- 宅配便会社
の両方に対して、損害賠償の請求することが考えられます。
宅配便会社にはどういう場合に損害賠償できるの?
宅配便屋が、勤務中に奥さんと知り合った場合には、請求ができるでしょう。
何故なら、宅配便屋さんは、宅配便の配達を行って、奥さんと知りあったからです。
宅配便の配達という、業務において知り得た情報を元にして、不倫をしているからです。
弁護士の活用のしどころ
ご自身でも相手の男性に損害賠償請求することはできます。
弁護士に依頼をすれば、状況に応じて適切な対応がなされます。
相手の状況をみながら、いくらぐらい請求するべきか、どのようなタイミングで相手と交渉して請求するのか、その弁護士ならではの交渉術で対応がなされるでしょう。
損害賠償請求して、お金を請求できるならもちろんとりたいです。
ただ、不倫相手の宅配便屋が許せない。
その宅配便屋に対して不倫を問いただしたところ、家のドアを蹴って壊し、そして、殺すぞなどの暴言を吐いてきました。宅配便会社を首にしてほしいです。
どうしたらいいでしょうか。
損害賠償以外の方法は?
損害賠償の請求は当然行うとして、他に、夫の気持ちを晴らす方法はあるでしょうか。
この点については、宅配便会社に連絡をして、具体的に話をしてみるのがいいかと思います。
配置転換
不倫をするような者は、現場にはおいておけませんよね。
そこで、内勤などに配置転換になることがあるでしょう。
会社内の懲罰委員会
宅配便会社の担当者に連絡をして、状況を説明するといいでしょう。
そうすると、宅配便会社の担当者は、その不倫相手の宅配便屋の人から、事情をいろいろときくことになります。
そして、宅配便会社内で(不)定期に開かれる懲罰委員会で、懲罰にかけられることもあります。
今回の場合は、不倫相手の宅配便屋は、宅配便会社で知った情報を用いて不倫を行っています。かつ、物を壊しそして殺すぞとまで暴言を吐いています。
そこで、このまま宅配便の配達業務に従事させているわけにはいかず、懲戒処分もありえるでしょう。
弁護士の活用のしどころ
夫本人が相手の男性の会社に連絡すると、感情的になったりして話がこじれたり、悪化する可能性があります。
弁護士に事情を伝えて、どう対応するか相談すると、弁護士が状況を踏まえて適切に対処するはずです。
弁護士が代わりに会社に連絡を取れば、「弁護士が連絡をしてきたのだから、軽々な対応をしてはならない」と考えるはずです。宅配便会社は、状況に応じた対応をとるはずです。
最後に
不倫をされた夫としては、とても辛いことです。
このようなケースは、長くかかることもあるので、会社に勤務しているのなら、社内のカウンセラーにも相談された方がいいです。
夫婦でしっかり話し合いをすることも一つの手です。
ただ、将来的に離婚や慰謝料を考えているのならば、安易に打ち明けない方がいいかもしれません。弁護士と相談しながら、良い解決方法を考えるべきです。