離婚調停中の面会交流(夫が直接妻や子どもと会うことについて)

離婚に悩む夫婦をサポートする弁護士の水谷真実(@41bengo)です。

夫婦関係がどうしてもうまくいかず、妻が小さな子どもを連れて別居をすることがあります。

そして、お互いに話し合いの余地がなくなり、弁護士に依頼をして離婚などの話し合いをすすめ、離婚の調停になる場合があります。

では、離婚の調停中に、夫は、弁護士や裁判所を介さずに、子どもと直接会ったり妻とSNSやメールなどでやりとりしてもよいのでしょうか。

各当事者の視点や解決策をまとめました。

よろしければ、最後までお付き合い下さい。

親権を争っている状況の場合

親権について争っている場合には、子どもを連れて夫と3人だけで直接会うことは危険ですね。
子どもの連れ去りが考えられますね。子どもを連れ去っても、警察は事件として扱わないことが考えられます。

それぞれの立場から考えてみると

以下では、親権を争っていない場合について考えます。

夫の視点

夫としては、子どもと直接会えることは、ハッピーですよね。
また、妻と直接話したい場合には、直接会って話せるにこしたことはないですよね。

そこで、調停の申し立てですが、離婚の調停の申し立てだけでなく、面会交流の調停の申し立ても一緒にした方が良いですね。

妻の視点

妻も夫と直接会って話すことを心から望んでいる場合もあるでしょう。

ただ、小さな子どもを連れて夫と会う場合、夫が子どもを無理矢理連れて行くこともなくはありません。
親権について争っている場合には、子どもを連れて夫と3人だけで直接会うことは絶対にできませんね。

また、どちらかの家で会っている場合には、もし暴力を振るわれたりしたら大変なことになります。

離婚の話し合い中なので、離婚の話し合いをうまく進めるために、渋々会うのだったら、やめるべきです。
夫に失礼ですし、弁護士に頼んでいるのなら弁護士がきちんと話し合いを進めてくれます。

裁判所の視点

お互いの話し合いがうまくいかなかったので、裁判所で調停委員や調査官の人たちをはさんで離婚の話し合いをしている場合についてです。

調停委員や調査官の人たちの中には、すでに裁判所で話し合いがなされているので、裁判所を通して話し合いをして欲しい、と思っている人達がいらっしゃいます。

ですので、調停の場で、子どもを交えて夫婦だけで会って話していますということを伝えてしまうと、ストップがかかります。
調停中は、夫婦で直接会うことは控えて下さいと指示されるはずです。

弁護士の視点

子どもを交えて夫婦で会って話し合うことを良しとする弁護士もいるでしょう。

一方、窓口が一本化できない、自分が知らないところで話が進むことを望まない弁護士もいるでしょう。

また、万一なにかトラブルがあった場合、弁護士の責任問題になることを懸念される弁護士もいるでしょう。

解決策

以上をふまえると、解決策としては、次のことが考えられます。

少なくともいずれか一方に弁護士がついている場合には、弁護士の事務所で会うことが望ましいです。
弁護士の負担が多少重くなるかもしれませんが、頼めば弁護士さんはOKしてくれるはずです。

弁護士にとっては、依頼者の人とコミュニケーションがよりはかれます。
依頼者の人にとっても、弁護士事務所で会うならば安心です。トラブルが起きることもまずありません。

また、並行して、手紙のやりとり子どもの写真や動画を送るをすることも良いですね。

子どもの写真や動画を安全に渡す方法

写真や動画には、位置情報がついている場合があります。

スマートフォンで撮影した場合、位置情報機能をオンのままにしておくと、緯度経度の情報などが記録され、撮影場所が分かってしまいます。

そこで、位置情報機能をオフにしましょう。
基本的には、これで安全です。

心配ならば、写真については、写真内の情報を消すアプリが複数ありますので、それらのアプリを利用してみるのが良いでしょう。

動画については、写真内の情報を消すアプリがないようです。
調べたところ、Androidのスマートフォンで、位置情報を消して動画を撮影すれば、位置情報はのりません。
アイフォンの方は、定かではありません。

心配ならば、動画をパソコンで再生して、その再生した動画を弁護士等に頼んで弁護士等のスマートフォンで撮影すれば完璧です。

会う場所は?警察署内はOKなの?

親権を争っている場合、子どもの連れ去りを懸念される方がいます。
しかし、すでに調停が始まっている場合には、子どもを連れ去れば親権者の判断で大きく不利益に働いてしまいます。

警察署内のロビーやソファーがあるところで面会ももちろん考えられます。
この場合、相手に敵意などを感じさせるおそれがあります。

そこで、弁護士事務所で会えるならば、弁護士事務所で良いです。

最後に

離婚の話し合いや調停は、長丁場になる場合もあります。

上手に弁護士やまわりの人たちを頼ったり利用しながら、乗り越えていってほしいです。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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この記事を書いた人

弁護士水谷真実

弁護士水谷真実

東京の新宿駅の近くの新大久保で、弁護士事務所開業。弁護士7年目の若手。離婚事件、一般民事事件、新大久保近辺に住む方々の事件、外国人の事件。ブログは主に仕事、その他気の向くままに。
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