新宿区新大久保で働いている弁護士の水谷真実(@41bengo)です。
別居後に、家においてある自分の家財道具一式を新しい住居にうつしたいという場合があります。
ただ、自宅に戻って家財道具を運び出したくても、夫(妻)が家に入ることを拒むなどする場合があります。
そこで、スムーズに家の家財道具を運び出すための事前の準備について書きます。
はじめに(男女の違い)
夫が家から家財道具を持ち運びする場合
それほどもめたりすることもないのかなと思います。
妻が、夫の荷物を段ボールなどにまとめて玄関付近に置けばすむことも多いかと思います。
お互いに顔を合わせたくない場合には、日時を決めて、その日時に夫が荷物を取りにいけば良いです。
荷物が多い場合には、業者さんなどに頼んで、その時間帯に運んでもらうのが良いでしょう。
妻が家から家財道具を持ち運びする場合
妻の場合は、夫の場合よりもより配慮しなくてはならないことが多いのかなと思います。
衣類やキッチンの道具や貴金属などが家に置いてあります。
子供がいる場合には、子供の衣類なども必要となります。
そこで、妻が家にはいって、家財道具を選んで持ち出す時間が必要となることも多いでしょう。
ただ、妻が家に入ることを夫が嫌がることが場合があります。
また、夫婦のトラブルに発展する場合もなきにしもあらずです。
そこで、以下に述べるように、家の中の写真を撮っておいたり、引取りに行く時間帯を決めたりするなど、夫側への配慮が必要です。
家の中の写真を撮っておく
家を出る前に、家の中の写真を撮影しておきましょう。
タンスの中、クローゼットの中、台所の中などです。
後日、自分の家財道具を運び出す際、役にたちます。
どこになにがあるのかが分かります。
そのため、運び出す荷物の量や時間などのおおよその検討をつけることができます。
引越業者さんなどに依頼をして家財道具を運び出す際にも、めどが付けやすいです。
第三者が立ちあえるなら立ちあってもらいましょう
家の中の家財道具を運び出す際、弁護士等中立的な第三者が立ちあえるならば、立ちあうことも1つの方法です。
この場合は、家にはいる時間を予めきめておいた方がよいでしょう。
あまり長くいると夫(妻)の気持ちを害するおそれがあります。
調停(裁判)になっている場合には、スムーズな話し合いを害するおそれもあります。
そのためにも、事前に準備をして臨むべきです。
家の中の写真をまだとっていない場合には、夫(妻)に連絡をして撮影してもらうことが考えられます。
家財道具を持ち運びする時期
なるべくなら、早く持ち運びましょう。
時間がたってくると、夫(妻)の私物などが増えてきます。
そのため、プライバシー侵害を理由に拒絶される可能性もあります。
弁護士の活用のしどころ
弁護士に間にはいってもらい、調整することもできます。
どの家財道具を引き渡すか、引渡しの方法、引渡しの時期などについて、弁護士が間に入ればトラブルはなくなります。
最後に
家財道具の持ち出しは、夫婦のお互いの理解と協力が必要です。
業者さんを手配することも考えられます。
事前に、持ち出す家財道具のリストを作成するなどして、スムーズに引渡しができるようにすることも必要です。
お互いの気持ちを害しないためにも、しっかりと準備をして、ときには第三者の助けもえながら行いましょう。