歴史物が好きなのですが、吉村昭氏の「漂流」を読みましたので、感想です。
吉村昭氏の小説を読みたくて
作者の吉村昭氏は、過去の歴史を徹底して取材し、実話を元にしながら小説を書かれます。
これまで、北海道のヒグマの事件を扱った「羆嵐(くまあらし)」や、黒部峡谷の高熱断層にトンネルをもうけた「高熱隧道」などを読みました。自然の恐ろしさを感じ、リアリーや迫力も感じました。
沢山の小説を書かれていますが、「漂流」はインターネットで人気が高いと知りました。
そこで、読んでみたいと思い読みました。
「漂流」の内容や感想
今回読んだ「漂流」は、江戸時代の実話を元にした小説です。
土佐(高知県)の船乗り達が、嵐に遭って太平洋の孤島の鳥島に流れ着き、その後、本土に戻るまでのお話です。
500ページぐらいありますが、すらすらと読めます。
すらすら読めるのは、島での生活が単調で同じような日々が続く描写だからかもしれません。
でも、そのような生活の中でも、色々な出来事があるんです。面白いです。
でも、怖いと言えば怖い。
いやー、恐ろしいですね。
自分が同じ体験にあったら、どうなったことだろう、、と身震いしてしまいます。
感動したところ
後半部分ですが、ある方法で島から日本本土に戻るんですよね。
「戻れるんだ!」「すごい、よくできるな。」とビックリしました。
びっくりすると同時に、最初からやっていればいいのでは?とも思いました。しかし、タイミングなんでしょうね、最初からやっていたらうまくいかなかったかもしれません。
日々、挫折したり三日坊主になる自分ですが、この部分を読み、自分も頑張らなくては!と思いました。
最後に
繰り返しですが、島から日本本土にもどった箇所が感動しました。
一見分厚い小説ですが、読みやすいですし、面白いです。
お薦めです!