弁護士水谷真実 離婚や男女問題に注力する弁護士の水谷真実（→プロフィールはこちら）です。
不倫などの証拠をえるために、探偵を利用する場合があります。
探偵業者の活用などについて、書きます。
探偵業とは？
探偵業とは、探偵業の業務の適正化に関する法律に規定があります。
（定義）
第２条 この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。
e-Gov
上記の定義によると、
【目的】
他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集すること
【探偵業として行えること】
面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行うこと
【探偵業としてしなくてはならないこと】
その調査の結果を当該依頼者に報告する業務
となりますね。
警視庁の次のページにも、分かりやすく記載しております。
料金
探偵業者によって、料金はまちまちです。
ある探偵業者は、短時間プラン、平日調査のプラン、土日調査のプランなどを設けていたりします。
依頼をする場合は、自分の状況の場合はどのようなプランが適しているか、しっかりと考えるべきですね。
証拠が得られた段階で終了し、料金が割り引かれる場合もあります。
一方、別のある探偵業者は、プランを設けておりません。
６時間ほどをワンセットとして、通常は約２０万円ぐらいのようです。
事件の難易度によって、料金を決めるようです。調査対象者が列車や車など様々な交通手段を使うようだと、料金が高くなるようです。
総額は、探偵業者によってまちまちだと思います。
ある探偵業者は、平均で５０万円～１００万円はかかるようです。
例えば、不倫の調査の場合、
・相手の自宅を把握しているか否か（把握していないとそれだけ調査費用がかかります）
・どのくらい継続して調査をするか（１回よりも複数回不倫の現場を押さえた方が相手は言い逃れが出来なくなります）
調査方法
探偵業者にもよりますが、浮気調査の場合、複数人で活動するようです。
例えば、大きな会社や公的機関の場合、複数出入り口があります。
そこで、各出入り口に人を配置するようです。
探偵業者にもよるでしょうが、人数に関係なく料金は一律のところもあります。
探偵業者によっては、いつ調査を開始するかはっきりとしない探偵会社があります。
一方、依頼者と密に連絡をとり、依頼者の意志を尊重して、調査開始日時などを決める探偵会社もあります。
また、ある探偵業者は、調査期間中は、その都度依頼者に連絡をして、活動する探偵会社もあります。
一方、別の探偵業者は、調査期間中は、依頼人に報告をしないという会社もあります。
もし、調査中に依頼人に連絡をすると、感情的になって現場にくることがあるとのことです。
例えば、ホテルに入ったことを報告すると、現場にきてしまったり、電話をかけてしまうことがあるとのことです。
調査対象者に警戒されないためにも、依頼人には報告しないとのことです。
探偵業者によっては、最初の相談員と実際に調査活動する調査員が別れている会社があります。
一方、最初の相談員が必ず実際の調査活動にも参加する探偵会社もあります。
そして、証拠が得られたら、報告書として依頼者に提出がなされます。
文書での報告の他に、写真や動画も添付されて報告がなされます。
探偵業者によっては、撮影機材にこだわり、より鮮明に撮影がなされるよう工夫している探偵会社もあります。
その他に、車両をたくさん保有している探偵会社もあります。
調査対象者に警戒されないために、宅急便の車屋ピザ屋のバイクに仮装した車両を有しております。
車内にパソコンなどを設置して、車内のモニターをみながら張り込みを行ったりします。
探偵業者のそれぞれの強み
・最初の相談員が必ず現場にでるようにしていることを強みとしている
・機材にこだわっている
・張り込むための車両を沢山保有している
・全国展開していて全国どこでも対応できるようにしている
などそれぞれ強みがあります。
警戒されて失敗しないようにする
有名な探偵会社に依頼をしても、警戒される等して失敗することはあります。
そこで、探偵に依頼を考えている場合は、探偵の人が活動しやすいように心がけると良いです。
「SAVE ME」というサイトの存在
探偵業者の活用とは異なります。
DVやストーカーの被害を防ぐために、次のサイトに登録をすると良いです。
ご自身の情報が全国の探偵に共有されて、被害を未然に防ぐ一助となります。
最後に
探偵会社は複数あります。
上手に選んで、活用したいですね。
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