まこと法律事務所 MAKOTO LAW OFFICE

コラム

2018.10.14

有責配偶者が別居後に離婚を成立させるために心がけること

有責配偶者からの離婚請求

有責配偶者の悩み

夫婦がお互いに離婚に向けて話し合った結果、別居をした場合には、比較的スムーズに離婚の成立が見込まれます。
夫婦間の協議による離婚により、離婚ができます。

一方、夫婦の双方に溝ができて、夫婦の会話が成り立たなくなったりしている中、別居が開始されるということもあります。
この場合、夫婦が会話すらできないので、離婚に向けた話し合いすらできません。
親族が間に入って夫婦を仲介して、また、同居にいたる場合もあるでしょう。
未成年のお子さんがいる時は、子供のためにと再度同居をする方もそれなりにいます。

では、子供がいない場合で、夫婦が別居を開始し、夫が他の女性と同居を開始した場合はどうでしょうか。
夫が他の女性と同居を開始しており、夫側が離婚を望んでいる場合、どうなるでしょうか。

 

婚姻費用などの支払いの義務

夫婦は婚姻をしている場合、同居義務や協力義務があり、婚姻費用を収入や子供の数などに応じて分担しなくてはなりません。

※裁判所のサイトに婚姻費用算定表があります
 http://www.courts.go.jp/tokyo-f/saiban/tetuzuki/youikuhi_santei_hyou/

夫側が婚姻費用を支払わない場合には、妻側は婚姻費用の分担の調停を申し立てることができます。

そのため、妻側としては、夫が別居をしても婚姻費用を支払わなくてはいけないので、離婚なんかしたくないと強硬に主張してくる可能性があります。

仮に婚姻費用を支払わない場合、将来離婚の裁判をするとき不利に働きます。
離婚が認められない可能性が高まります。

よって、婚姻費用を支払うかについては、将来のことも考えてしっかりと検討しましょう。


離婚をするために夫側が心がけること



離婚には、主に協議離婚、調停離婚、裁判離婚があります。

夫側が他の女性と同居しているとなると、妻から夫に対して、有責配偶者(不倫などをして婚姻関係の破綻の原因をつくった一方の配偶者)として追及されてしまいます。

もし、裁判になった場合には、裁判所から夫が有責配偶者と認定されてしまっては、相当不利となってしまいます。

この点については、次のリンク先を参照して下さい。
Q 有責配偶者(不倫などをして婚姻関係の破綻の原因をつくった一方の配偶者)が離婚の訴訟を提起した場合、離婚が認められるか?

 

そこで、基本的には、代理人(弁護士)を通じて、誠実に交渉をすることが大切です。

妻は、強い被害者感情をもち、全く話に応じてくれない可能性があります。 そこで、妻の要求を粘り強くきいて、応じられることは応じるようにすることです。

 

そして、妻に離婚を納得してもらうために、粘り強く1つ1つ物事を進めていくことが大切です。

そうするうちに、妻も心が落ち着いて、離婚に向けて前向きに対応してくれる可能性があります。

 

配偶者に対して誠実に謝罪をする

最後に

 

配偶者の一方が有責配偶者である場合には、もう他方の配偶者に対して、誠意をもって対応をすることが大事です。 そして、そのための大きな金銭負担も覚悟の上でということになります。 それでも、相手の配偶者が離婚に納得してくれるかは分かりませんが、粘り強く話し合いをしていくことが大切です。

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