弁護士の水谷真実(@41bengo)です。
離婚の調停は、ほとんどの方は初めてのことです。
そのため、どう対応したらいいか、不安になるかと思います。
特に、第1回目の調停では、緊張する等して、ほとんど話せないこともあるかと思います。
そこで、第1回目の調停で、どう対応したらいいか、申し立てられた側の視点から考えてみます。
第1回の期日前の書面のやりとり
申立人の申立書の内容をチェック
離婚の調停ですが、調停の前に、申立人が作成した申立書が裁判所から送られてきます。
→申立書の内容や記入例はこちら(裁判所のページに移動します)
あらかじめ定められた様式にそって、記入をしたり〇をつけていきます。
申立書は、だれでも作成できるように、比較的簡易で簡単な質問の内容となっております。
答弁書は申立書の内容をみて作成する
一方、申し立てられた方(相手方)としては、答弁書を作成することになります。
答弁書では、申立人が申立書に記載していることに対して、反論などを記載します。
そのため、申立書に書いている内容が少ないと、答弁書に書くことも少なくなりがちです。
最初から、答弁書に沢山書いてもよいかもしれません。
しかし、申立書に少ししか書いていないにもかかわらず、あまり書くと申立人の感情を害するかもしれません。
また、こちらの手の内を最初からあまりさらけださないのも、1つの戦略としてありです。
弁護士さんと相談すれば、状況に応じた答弁書を作成してくれます。
調停当日の心構え
調停では、相手方と申立人は、交互に調停委員のいる部屋に入って調停委員と話をします。
部屋では、調停委員が答弁書をみながら、論点を整理していきます。
最初なので、緊張してほとんど話せないかもしれません。
交互に部屋に入って調停委員と話をするので、調停委員は申立人の話も聞いています。
そのため、たとえば婚姻費用や養育費の金額などについて、調停委員は申立人の肩を持っているな、と思うこともあろうかと思います。
ただ、最初からいきなり全部決まることはありません。
ですので、不安になる必要はないですし、腹立たしく思う必要もありません。
最初の期日ですし、調停委員もまだ手探り状況です。
大事なのは、次回ひらかれる期日のために、どういう準備が必要か、考えながら臨むべきです。
しっかりと調停委員の話を聞き、次回にむけてどういう準備が必要か、考えながら話を聞くべきです。
緊張して、調停の場で思うように話すことができないこともあるでしょう。
また、調停委員があまりこちらの話をきいてくれないな、相手に肩を持っているのではないかな、と思うこともあるでしょう。
しかし、次の期日までに、きちんと準備をして、書面で自分の主張をかけばいいのです。
また、証拠となるものも一緒に提出すれば良いです。
最後に
申立人の申立書に書いている内容が少ないと、調停委員も最初の期日は手探り状態でやらざるをえません。
ですので、1回目の期日から、全てが決まることはないので、ご安心下さい。
不安になったり腹立たしく思うこともあるでしょうが、しっかりと調停委員の話をきき、次回に備えましょう。