裁判所での話し合い(調停) ~電話の場合は自分から先に初めて欲しいと伝えると良い~


裁判所で離婚などの話し合いとして調停が行われる場合についてです。
仕事の都合で、電話で出席ができます。
その際、事前の準備で、有意義に調停を行えます。
電話での参加を有意義にすることについて、お伝えします。

弁護士水谷真実
弁護士の水谷真実

弁護士の水谷です。私の経験から、以下、お伝えします。

自分から先に始めて欲しい、と事前に裁判所に伝えると良い

電話で参加する場合は、まず、自分から先に始めて欲しい、と裁判所に事前に伝えると良いです。
調停の前に、裁判所に電話をするなりFAXをするなりして、調停の当日は、自分から先に初めて下さい、と伝えると良いです。
すると、裁判所の職員の人は、調停委員に伝えてくれます。
調停委員の人は、この要望を聞いて、配慮してくれるはずです。

自分から始めると開始時間がはっきりする

まず、自分から先に行うことで、開始時間をはっきりとします。
調停が10時開始ならば、「10時の時間に電話がくるのを待っていればいいんだ」と心構えができます。
しかし、相手から始めるとなると、自分の時間が何時ころになるか、はっきりと分かりません

調停の場合、だいたい2時間の枠です。
そして、だいたい30分ずつの時間で、交互に話をしていきます。
だいたい30分で交代といっても、時間がかかったりして40分先になるかもしれません。逆に、短くなることもあります。
そうすると、仕事を中断して電話するにしても、対応がしにくくなったりします。

最後に

話し合いをするために調停に直接出席する場合は、調停委員と直接コミュニケーションをとることができます。
そのため、たくさん話せますし、細かいニュアンスもはなすことができます。

一方、電話になると、伝えられることが制限されます。
調停委員が目の前にいないので、ニュアンスが伝われなかったりする場合があります。
電話の声が聞こえにくい場合もあります。

1回の調停で、話せる機会は、2回です。
限られた時間の中で、調停を有意義にするためにも、話したいことを話すことが大事です。

そこで、調停は、まず、自分の話を先に聞いてほしい、と伝えるのが良いです。

代理人の弁護士がついている場合には、代理人の弁護士を通じて伝えると良いです。

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この記事を書いた人

弁護士水谷真実

弁護士水谷真実

東京の新宿駅の近くの新大久保で、弁護士事務所開業。弁護士10年目を超えました。離婚事件、一般民事事件、新大久保近辺に住む方々の事件、外国人の事件。ブログは主に離婚や男女問題について書きます。
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