夫婦が別居をしている場合において、子どもの将来の大学への進学のために、お互いに心がけたいこと、についてです。
自己紹介ですが、離婚や男女問題に力をいれている弁護士の水谷真実(→プロフィールはこちらです)です。
例えば,次の事案について考えてみます。
夫婦には子どもが2人いる。
高校生と中学生の子どもである。私立の学校に通学中。
夫婦は、現在別居中。将来、離婚も視野にいれている。
妻が子ども達と同居。
妻は、子ども達を私立の学費の高い大学へ通わせたいと考えている。
夫の方が収入は多い。
学資保険を解約しない
将来の進学に備えて、学資保険などで大学進学の際の費用を準備する必要があります。
ただ、夫婦が別居をしていたり、離婚を意識している場合、学資保険が途中で解約されるおそれがあります。
学資保険は、財産分与の対象となりうるからです。
子どもの将来の進学を考えれば、学資保険は解約はしない方が良いです。
妻は夫の月々の負担がどのくらいか理解すると良いです
夫婦が別居をしている場合、それだけ出費が多くなります。
夫は、別居している住居の家賃を支払ったりします。
夫の収入が例え多くとも、子ども2人を育ててかつ別居をしているとなると、支出はかなりの金額になります。
ですので、妻としては、夫が出せる金額には限度があることを理解してもらえればと思います。
そこで、妻は、子どもにお金をかけるとしても、優先順位をつける必要があります。
私立の学校への通学、塾代、部活動代・・・全部を支出できない場合もあります。
夫は妻にしっかりと経済状況を理解して貰うこと
夫は、別居している妻に、自分の経済状況をしっかり示す必要があります。
稼いだお金を隠しているのではないか、自分の贅沢のためにお金を使っているのではないか、と疑われないためにです。
出せるお金には限度があること、子どもの大学進学のお金を確保する必要があること、を理解してもらうことです。
まとめ
別居をしていたとしても、夫婦で話し合い、学資保険はしっかり確保し、支出を抑えられるところは抑えて、子ども達の将来の大学への進学に備えられればと思います。