逮捕されて、検察官が勾留請求を行いました。
しかし、裁判所で勾留請求が却下されて、釈放されたという事案についてです。
当時のことをお話します。
コロナ禍だったので、ずっとお酒が飲めませんでした。そして、久しぶりに友達達とお酒を飲んだんです。
気がついたら、警察署の留置場にいました。
どうやら、お酒を飲み過ぎて、駅で、駅の職員の方を怪我させて、通報で駆けつけた警察官にも怪我をさせたみたいなんです。
怪我をさせて申し訳ないですし、次の日からも仕事があったので、どうしようかと本当に落ち込みました。
逮捕された初日に、依頼を受けて、弁護人として活動しましたね。
駅員さんですが、全治2週間ほどの怪我を負われました。また、警察官は、頭に怪我をしましたね。
勾留請求阻止に向けての活動
本人は、示談するまで駅に近づかないこと等の内容の誓約書を作成しました。
ご家族の方に連絡をして、身元引受書に署名いただき、上申書も作成しました。
しかし、検察官は、裁判所に勾留請求を行いました。
裁判所で勾留請求を却下するための活動
本人と再度打合せをしました。
そして、新たに誓約書を作成しました。内容としては、勾留請求が却下されたら、贖罪寄付をするという内容です。
また、示談が成立するまでは、親の元で同居をするという内容も誓約しました。
裁判官と電話面談をした結果、勾留請求が却下されました。
被害者の方と示談交渉
被害者の方と示談交渉を行いました。
駅の職員の方を交えて話し合いを行い、示談金をお支払いをして和解となりました。
不起訴処分
公務執行妨害の方は、相手が公務員(警察官)であり、示談はできませんでした。
しかし、不起訴処分となりました。
本当に良かったです。
職場には、逮捕されたことを伝えていましたが、今も問題なく働いております。
今後は、飲酒については、気をつけようと思います。
親にも、心配や迷惑をかけました。今後は、親に心配かけないようにしていきます。
読んでいただきありがとうございます。
解決事例ですが、実際に弊所で取り扱った事件を元にしておりますが、掲載の都合上、事情を抽象化するほかに、複数の事件の事情を盛り込んでおります。